環境政策余波
活発な国内生産への動き

アメリカが製油代替エネルギーであるバイオエタノールの利用拡大を進めています。すでにご承知のように、その原料作物であるトウモロコシの国際価格は値上がりを続け、世界の穀物取引の中心シカゴ市場では高値を更新しています。
 こうした状況を受けて、小社の仕事にも目立った変化が現れてきました。それは、新しくデントコーン栽培をはじめるにあたっての野生動物用電気柵の問合せや相談が急増したこと。なかには自治体ぐるみで取り組もうとしているケースや400ヘクタールもの大規模作付けを計画しているケースもあります。収益が見込める新たな商品作物として、デントコーンが注目されているわけです。
 酪農・畜産家の立場から見れば、国産にしろ輸入にしろ今後も、飼料価格の上昇傾向は続きます。これまでの輸入依存方からの脱却という点では、デントコーンの国内生産は一歩前進といえるのかもしれません。しかし、穀物飼料に頼っているかぎり、酪農・畜産家の試練は続きます。酪農には、生産調整という枠もはめられています。他国の環境政策ですら死活問題に直結してしまう酪農・畜産業のあり方を、根本から考え直すべきときです。
集約放牧こそ、その解決策であると私は思います。

(ファームエイジ 小谷栄二)
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